泥谷

【実録】ギャンブル破滅物語:自己破産への軌跡

第9話:絶望と、歪み始めた世界

​車検を機に手にした50万円の枠。それからは、給料をパチンコで失くすと、まるで自分の貯金を引き出すかのように平然とATMから金を借りるようになった。​50万円の枠なんて、適当にパチンコを打ち散らかす俺にとっては砂漠に撒いたコップ一杯の水に過...
【実録】ギャンブル破滅物語:自己破産への軌跡

第8話:財布の中の打ち出の小槌と、鋼鉄の監獄

​工場で働き出し、初めて手にした「まとまった給料」。実家に数万円入れ、残りは自由に使う。学生時代に比べれば、自由に使える金額も増え、天国のような暮らしだった。​だが、そんな余裕も、パチンコの爆音と光の中に溶けて消えるのは一瞬だった。給料日直...
【実録】ギャンブル破滅物語:自己破産への軌跡

第7話:初任給の全能感と、開かれた地獄の門

工場の機械音が響く中、俺は初めて「まともな社会人の報酬」を手にした。給与明細に印字された数字を見て、胸が熱くなったのを覚えている。学生時代のバイト代や、職業訓練の手当とは、背負っている「重み」が違った。​実家暮らしということもあり、家にはい...
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第6話:偽りの再出発と、完成した「軍資金源」

一年も留年した挙げ句、就職も決まらずに帰ってきた息子。そんな俺を迎える両親の顔は、隠しようのない苦渋に満ちていた。「お前はもう若くないんだぞ。一刻も早く仕事を探せ」その言葉が、耳の奥に突き刺さる。​過去の父に反論しても仕方のないことだが、今...
【実録】ギャンブル破滅物語:自己破産への軌跡

​第5話:嘘の城と、完済という名の「毒」

​大学3年。積もり積もったサボりのツケが、目に見える数字となって襲いかかってきた。単位が、絶望的に足りない。今からフルで取得しても、卒業できるかどうかは紙一重の博打だった。​慌てて教室に顔を出し始めたが、心ここにあらず、だ。こんな状態になっ...
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​第4話:暗い部屋と、玉とメダルに消えた家賃

最初は、一人でホールへ行くのが怖かった。店内の独特のルールが分からず、殺気立った空気もどこか自分の住む世界のものとは違う気がして、N氏の背中を追うように付いていくだけだった。だが、人間というのは恐ろしいほどすぐに慣れる。​完全にパチスロの虜...
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​第3話:初めてのスロットと、飲み込まれた一万円

高校時代の成績は芳しくなかった。それでもネットゲームに明け暮れる日々の中で、唯一のモチベーションは「県外の大学へ出て、一人暮らしをすること」だった。​そのモチベーションを糧に、流石の俺もネットゲームをやる量を減らして勉強した。その努力が実を...
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第2話:優等生の影と、深夜のクリック音

小学校の頃の俺は、自分で言うのもなんだが、かなり明るい性格だった。将来の夢はお笑い芸人。学芸会の演劇では目立つ役に自分から立候補し、実行委員にも入るようなタイプ。成績も良く、親の期待もそれなりに高かったんじゃないかと今になって思う。​だが、...
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第1話:温かい家庭と、静かに置かれた導火線

​初めてお越しの方はこちらからご覧ください管理人泥谷のプロフィール※物語の中では当時の感覚を再現するため、一人称を「俺」としています俺にとってパチンコは、子供の頃からすぐそばにある「日常」だった。​悪いイメージなんて微塵もなかった。父や祖父...