第19話:延命の決済と、偽りの救済

【実録】ギャンブル破滅物語:自己破産への軌跡

今回の内容には、ギャンブル依存症に陥った者が手を出しがちな「後払い決済」や「少額融資」に関する描写が含まれます。

これらの決済枠を本来の目的以外で利用し、現金化する行為は、各サービス提供会社の利用規約に明確に違反します。発覚した場合には、サービスの即時利用停止や、利用残高の一括返済を求められるだけでなく、法的なトラブルに発展する重大なリスクを伴います。決して推奨するものではありません。

多重債務者やギャンブル依存症患者がこれらを使う時、​これらは一時的な延命に過ぎず、依存症を加速させ、人生をさらに深い闇へ引きずり込む危険な行為です。

本記事は泥谷(どろや)の過去の過ちを反省と共に記録したものであり、これらを利用し、違法賭博を推奨する意図は一切ございません。もし今、返済や依存で苦しんでいる方がいれば、一人で抱え込まず、必ず専門の相談機関を頼ってください。

また、本記事には、オンラインカジノに関する描写が含まれます。これは泥谷の過去における深刻な依存症体験と、それに伴う破滅的な過ちを記録したものです。オンラインカジノ等の違法賭博を推奨する意図は一切ありません。

禁忌を犯してまで手に入れた金も、オンラインカジノという電子の深淵の前では、一瞬で蒸発する霧に過ぎなかった。

​数十万というまとまった金策は、もうどこを探しても見当たらない。

俺の日常は、ただ「今日、数万円をどう作るか」という卑屈なパズルに支配されていた。

​独自の審査、数万円の「延命」

​次に見つけたのは、いわゆる「後払い」や「スマホ決済」の枠だった。​

​大手キャリアの決済枠、フリマアプリに付帯する後払い機能、通販の後払いサービス、そしてネット銀行の自動立替サービス……。

これらを検索して見つけ出しては根こそぎ利用していった。

信用情報機関の枠を超えた、独自の審査。ブラックに近い俺でも、数万円なら「通る」ことがあった。

​もう本当に無理だ…と思った時にこのようなサービスがあると知った時、本気で「神がいた」と愚かに震えた。だがその金がギャンブルに消えるだけなのは明白だった。

​本来、これらは「今月少し厳しいから」という急場しのぎのために用意されたものだ。にも関わらず、当時の俺はそれをギャンブルのための「命の水」として見ていた。

物を買っては売り、現金を手にし、画面の中のバカラのテーブルへ置く。

一時的に勝つこともあったが、そんなものは無意味だ。勝った金はすべて、次の「もっと大きな勝ち」を追うための軍資金になり、数時間後には水泡に帰す。

俺が手にしていたのは「金」ではなく、ただ「破滅を数時間先延ばしにする権利」だけだった。結果的にそれはすべて新たな借金となり、俺の首をさらに締め上げた。

​部屋の汚れと、アルコールの霧

​この頃から、俺の生活は目に見えて崩壊し始めた。

​バカラの攻略法を試し、失敗すればスロットで一発逆転を狙う。その繰り返しに疲れ果て、現実から逃げるようにストロング系の高アルコール酒を煽るようになった。

​酒の力で脳を麻痺させなければ、自分の置かれた状況に耐えられなかった。

掃除をする気力なんて、微塵もない。

かつての大学時代と同じように、部屋はゴミと空き缶で埋め尽くされ、散らかり放題になっていく。

負けた翌日は、世界が反転したような絶望感に襲われ、仕事に行くことすらできずに会社を休んだ。

​「もう、無理だ」

​心のどこかで、そう確信していた。

親に内緒で返済を続けているフリをしながら、裏では不透明な金策と後払いに依存し、酒に溺れる毎日。

​そんな歪な二重生活が、いつまでも続くはずがない。

​時計の針が、静かに、だが確実に「その時」を指そうとしていた。

二度目の、そして本当の意味での「終わりの鐘」が鳴り響く瞬間が。

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